越境ECにおける支援事業、AmazonがJETROと日本の越境ECをサポート!

コロナ禍で対面販売が難しくなり、注目を集め続ける越境EC。

巣ごもり需要でますます成長しており、ECサイトの展開を検討されている企業も多いでしょう。

そのようななかでも、越境ECの構築・運営にかかる費用などについては気になるところですが、ECサイトの構築にあたっては利用できる補助金や支援策も多数存在します。

あのAmazonも、JETRO(日本貿易振興機構)と共同で、日本の越境ECを支援するプログラムを開始しています!

参考:「JAPAN STORE プログラム」

https://www.jetro.go.jp/news/releases/2021/943de2bede0f1242.html

今回は、AmazonとJETROによる日本企業の海外進出を支援するプログラム「JAPAN STOREプログラム」について、ご紹介します!

Contents

支援対象事業者や商品について

AmazonがJETRO(日本貿易振興機構)と共同で日本企業を対象に越境ECを支援する取り組みとは、具体的には2021年にAmazon.com(米国サイト)に開設された「JAPAN STORE」に出品できるというものです。

越境ECでAmazonでの販売に取り組む日本企業を募集して、商品の出品や広告など、デジタルマーケティングを支援します。

この「JPAN STORE プログラム」に参加できるのは、中小企業をはじめとする日本企業や開業届を税務署に提出済の個人事業主で、既定の事業報告書を決められた頻度でJETROに提出できることが必要です。

また、米国の日系企業の場合は、日本企業の商品を取り扱っており、日本の資本が10%以上入っていることが条件となっています。

また、JAPAN STOREに掲載できる商品には条件があります。

対象となる商品は、日本で製造され以下の分野に属する商品となります。

  • 伝統工芸品
  • ギフト商品
  • 食品(酒類以外)
  • ホビー(ゲーム・おもちゃ・ペットなど)
  • ファッション
  • スポーツ
  • アウトドア(カー用品含む)
  • ビューティー
  • キッチン
  • ホーム(家電・家具・ガーデンなど)
  • ヘルスケア
  • オフィス(文具・PCなど)

他にも、規約に同意できること、定められた出品形態で販売できることなどの条件があり、Amazonによる審査が行われます。

支援サービス内容について

「JAPAN STORE プログラム」の取り組みを通じて行われる、AmazonとJETROによる日本企業の海外進出の支援内容をご紹介します。

■米国・Amazon.comに開設される「JAPAN STORE」で商品を販売できる

「JAPAN STORE」はAmazon.comのトップページにバナーが掲出されます。また、米国のビジネスサイト上にも表示されることから、法人の顧客に対しても訴求可能となります。

さらに、Amazon.comを利用している顧客に向けたE-mailでも幅広く訴求され、販売機会を大いに拡大することができます。

■Amazon担当者によるさまざまな手厚いサポートがある

事業者の販売活動促進のために、JETRO協力による誘導広告の実施、米国現地でのマーケティングイベントへの参加などが用意されています。

また、Amazonの担当者がアカウントの作成や商品登録などを日本語でサポート、販売コンサルティングなども受けることが可能です。

米国・Amazon.comでの出品をはじめて開始する事業者であっても個々へのサポートやトレーニングなども用意されているため、海外での販売を不安なくはじめることができます。

他にも、「Amazonビジネス」での販売支援もあり、Amazonの個人顧客だけではなく、米国の法人・個人事業主に対しても大きな販売機会を得ることができそうです。

充実した支援サービス内容によって、「JAPAN STORE プログラム」に参加する企業・個人事業主には、より多くの受注が期待できるでしょう。

プログラムへの参加費用について

ここでは、「JAPAN STOREプログラム」へ参加するための費用などについてみていきます。

■基本プラン

参加費:無料

※参加企業の上限数はありません。

JETROへの事業報告書の提出:四半期に1度必要

応募締め切り:2022年3月を予定

■プレミアムプラン

参加費:40,000円

※参加企業は審査にて500社選定

JETROへの事業報告書の提出:2ケ月に1度

応募締め切り:2021年10月29日

こちらのプランでは、スポンサー広告クレジット1,000ドル(約110,000円相当)が付与されます。

その他、上記に加え以下のようなAmazonへの諸費用が必要となります。

米国・Amazonへの月額手数料:39.99米ドル/月

(日本国内アカウントを持っている場合は、日・米合わせて39.99米ドル)

販売手数料:商品カテゴリーによって変動

その他、Amazon提供によるサービス利用料金

まとめ:「JAPAN STORE プログラム」は日本企業の海外進出へのサポートが充実!

今回はAmazonとJETROによる日本企業への海外進出支援策「JAPAN STORE プログラム」をご紹介しました。

越境ECを検討する企業や個人事業主にとって、Amazonの専属チームによる手厚い支援策が盛りだくさんで、充実したサービス内容となっています。

特に、はじめて海外での販売を開始する企業にとっては、Amazonという誰もが知っているマーケットプレイスで日本語によるサポートやトレーニングを受けながらはじめることができるという点は、大きなメリットとなるでしょう。

また、Amazonを通じて日本企業が販路を拡大することが可能となれば、日本企業への海外進出へ向けた支援もさらに加速していきそうです。

この波に乗って越境EC構築にチャレンジし、ぜひビジネス拡大を成功させましょう!