「Facebook広告は精度が高い」 「他の広告媒体より費用が安い」

こんな話を聞いて、広告を出稿するならFacebook一択だ!と思ってはいませんか?

ちょっと待った!!

Facebookの精度が高いと言われる理由や、広告費用が安いと言われる本当の理由についてご存じない方が多いように思われます。

今回の記事では費用が安く、ターゲティングの精度が高いと言われるFacebook広告のメリットやターゲティングの精度が高いとはどういうことかをお調べしましたので、広告運用を検討する段階で一度情報を整理してみてくださいね!

Contents

そもそもFacebook広告とは?

Facebook広告とは、Facebookを含め、Facebookファミリーと呼ばれるInstagram、Messengerに加え、Audience Networkといった、Facebookの審査を通過した第三者によるアプリやサービスに配信することができる広告全般を指します。

Facebook広告で表示される広告種類については、Facebook広告の特徴について①(LPO Web広告編) (p-image.net)をご覧ください。

Facebook広告を使う本当のメリットは2つ

Facebook広告を、「低予算で、高精度な分析によるターゲット層にリーチできるから」という理由で使用を考えている方は、あながち間違いではありません。しかし、これは実際にはどの広告でも言えることです。Facebook広告の特徴を理解しておくことで広告を最大限に活かすことができますので、きちんと特徴を押さえておきましょう。Googleアドワーズでも同様に、予算設定はできますし、ターゲット設定を変更することによってより多くのユーザーの元に届けることができてしまいます。では何故高精度な分析ができるにも関わらず低予算で広告をうつことができると言われているのか。その秘密は次の2つのメリットに隠されています。

メリット①:実名登録制度を利用したターゲティングができる

高精度なターゲティングと聞くと、自分がアピールしたい商品・サービスを求めている人に届きやすいようなイメージを持たれると思います。Facebookのプラットフォームでは、どのようにターゲットの情報を得て広告のターゲティングに反映しているのかをご紹介します。

Facebookでは、Facebookに登録された実名に基づくユーザー情報やユーザーが実際にチェックインした場所、いいね・シェアをするなどで興味を持ったコンテンツなど、ユーザーの生活に密着した情報収集が常に行われています。

中でも実名でユーザー情報を登録するという点は利用者の多い他のSNSとは違った特徴であり、通常の検索エンジンでも入手できない情報を得ることが可能です。ビジネス目的で利用する人も多く、プロフィール情報も詳細に書くことができ、コンテンツへの反応もデータとして収集できるので、結果として1ユーザーから得られる情報量が多くなります。

メリット②:アカウントを元にしたトラッキングができる

アプリやサイトへ新規登録をしようとしたときに、「Facebookアカウントで新規登録」というボタンを見かけたことはありませんか?確かに便利な機能だなと思ってFacebookを使って毎回ログインをしているという方も、もしかしたらいるかもしれません。

実はこれ、私たちが毎回メールアドレスとパスワードを入力する手間を省けるだけでなく、Facebookでログインすることによって、ログインしたサイト内でユーザーがどのような動きをしたかというデータをFacebookが把握することができるようになっているという仕組みがあります。

毎回のログイン情報やそこで購入したもの、閲覧したサービスなどはFacebook側に1アカウントの行動のデータとして蓄積されていきます。

例えば、私がA社の通販サイトにFacebookアカウントを利用して新規登録し、化粧水を購入したとすると、私と同一の属性の人にはスキンケア商品をアピールできる可能性があるという情報をFacebook側がデータとして蓄えていくというイメージです。

Facebookを利用するのは世界規模で27億人以上と、アカウントのトラッキングによって大規模なデータを取ることができるのもFacebook広告の大きなメリットです。端末情報から得られるcookie廃止の動きが見られる現在、ユーザーごとの動向を把握できるということは広告を出稿する側にとって欠かせないのではないでしょうか。(他SNSなども同様のサービスを展開していますが、世界で見た時に市場規模が圧倒的に大きいです。)

誰でもできるターゲティング方法

本来ならば、Googleアドセンスなどの他の媒体の広告と料金比較などをできるとよかったのですが、そもそもターゲットの設定方法が全く異なるため、比較ができませんでした。

Facebookで広告を出稿するときは、「オーディエンスの編集」という方法でターゲットを設定していきます。Googleのリスティング広告のように「キーワードの選定」など、難しい分析は必要ありません。

Facebookで広告を出す際のオーディエンスの設定項目は次の通りです。

  • 性別
  • 年齢
  • 地域
  • 詳細ターゲット

特に注目したいのが「詳細ターゲット」です。以下、「詳細ターゲット」内訳。

  • 利用者層(学歴・ファイナンス・ライフイベント・子どもがいる人・交際・仕事)
  • 興味関心(テクノロジー・ビジネス,業界・フィットネス,ウェルネス・レジャー施設・家族と交際関係・買い物,ファッション・趣味,アクティビティ・食品・飲料品)
  • 行動(Soccer・その他のカテゴリ・デジタルアクティビティ・モバイルデバイスユーザー・デバイスの使用時間・政治(米国のみ)・旅行・海外駐在者・消費者の分類)

ターゲティングの設定する際は、「どのような人に向けて広告を出したいか?」という、その人がカテゴライズされるであろう項目をひとつずつ選ぶだけでOKです。ターゲット層がどのようなキーワードで検索しているのかを調査・分析するのは素人にとっては難しいですが、ターゲットのカテゴリーをイメージすることはそれほど難しくないのではないでしょうか。

【まとめ】ターゲット層とFacebookの利用者層が合致しているとコスパが抜群!?

いかがでしたか?ご自身のコンテンツをどういった人にアピールしていくかが定まっていて、Facebookの利用者層とターゲットが合致している場合、コストパフォーマンスに期待してもよいかもしれませんね。しかしながら、いくらターゲットへのアピール動線が整っていたとしても、肝心なコンテンツがクリエイティブではなかった場合、コンバージョンに結び付けることは正直難しいです。

広告の出稿を考えているのであれば、どのようなテキストで、どのようなビジュアルでアピールをするのかをまずは先に考えなければなりません。また広告出稿後もお金が流れていくのをただただ見ているのではなく、きちんとした分析・運用ができるように事前準備をしておく必要があります。 SNS広告とは?メリット・デメリット・運用成功のポイント (p-image.net)では、各SNS広告と相性のいいビジネスをご紹介していますのでFacebook広告以外にも適切なものはないか一度精査してみては?