ランディングページと相性の良いのは、リスティング広告だとのべました。今度はリスティング広告と相性の良いサービスや商品とはどういうものか見ていきましょう。
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LPO Web広告編
①具体的な対象のイメージが強く、ブランド力が強いもの
次のうちどの文が商品を特定しやすいでしょうか?
1)自動巻で防水機能がついた腕時計が欲しい。
2)SEIKOの腕時計でPROSPEXの型番SBDC139が欲しい。
もちろん2)ですよね。欲しい商品ズバリ、いわゆる指名買いです。1)だと上記2つの機能を満たす腕時計なら全て当てはまります。これだと情報不足で具体的なイメージがわきませんし、ブランドも不明です。この場合、訴求が弱く、成果は上がりません。商品名やブランドがはっきりしていれば訴求が強くなり、成果につながりやすくなります。
例えば、自分が欲しい商品の型番を検索して、その商品の広告が出てきたら、即クリックして、商品のランディングページへ行き、説得されて、そのまま購入するという人が多いのではないでしょうか?
指名買いにはすごい力があります。
もしあなたの商品で指名検索されている商品があれば、LPOを検討してみてください。
②他社で同じ商品を扱っていても、あなたに優位性があるもの
物販の場合
1)価格が安い
2)在庫が豊富にある
3)納品が早い
などがあると思います。逆に価格が同じで、在庫もあって、納品スピードなど条件が同じだったら、あなたからではなく、どこで購入してもいいということになりませんか?何かしらの優位性がないと、よっぽどのことがない限りあなたからは購入しないと思いますので、ぜひ他社よりもあなたに優位性があるサービスや商品を選定してください。
例えば、あなたがSEIKOの腕時計、PROSPEXの型番SBDC139を取り扱っているとします。限定品のため品薄で、その商品をあなたしか在庫を持っていないとしたら、あなたは他社に対し優位性があるといえます。すぐにLPOを!
③利益が大きく、リピートにつながるもの
初回販売の利益が1万円で、2回目以降は平均2万円の利益が年3回、2年続く商品と、初回販売の利益が500円だけで終わる商品のどちらのリスティング広告をあなたは出稿しますか?もちろん前者ではないですか。せっかく広告にお金をかけるのですから最大限最適化したいと思うのではないでしょうか。だからこそ、リスティング広告を出稿する場合は利益が大きく、リピートにつながるということを期待できるサービスや商品を選定し、LPOしましょう!
成功するLPOの仕掛けとは?
とはいうものの、中小零細企業では、社会的認知度が足りなかったり、競合との価格競争にさらされ、なかなか指名買いするまでのブランド、やービスや商品が育っていないというのが現状ではないでしょうか。
そこで、わたしが感心した例を参考にしていただければと思います。
リスティング広告で本を扱っていた例です。リスティング広告で本のキャンペーンをし、ランディングページに誘導します。そこで定価2千円以上する本が今回は100円だと告知し、販売します。その著者の本が何冊もあれば、リピートにつながるのですが、この本しかありません。このキャンペーンは失敗だったのでしょうか?
いや、成功だったのです。価格を下げることでこの会社は大量の顧客リストを獲得したのです。いわば本は撒き餌です。そこに群がった魚の大群、つまり見込客を獲得したのです。そこから、彼らは獲得した見込客に後日、3万円以上する講座をインターネットで販売し儲けを得たのです。
日本のことわざで「損して得取れ」を地でいったような戦略です。あらかじめ利益が大きい商品を売るためにとった施策です。このプロジェクトを成功に導いたのは、的確なリスティング広告、そしてそれを説明し、説得するランディングページの完成度があったからこそ、多くのコンバージョンが獲得できたということにつきると思います。
リスティング広告で低価格商品を扱っても、しっかりと戦略を立て、LPOすることで儲けを出すことはできる可能性を示した事例です。一般的にリスティング広告では、中小零細企業は弱者になる可能性が拭えません。しかし、儲ける商品を開発し、戦略を立て、正しくLPOを施すことで結果は違ってくるのではないでしょうか?
リスティング広告、ランディングページを検討する際は、LPO、つまり運用することも視野に入れて、業者を選定することをおすすめします。